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猫の腎臓病 - いろは動物病院

猫の腎臓病

腎臓の構造

腎臓はネフロンと呼ばれる腎小体と尿細管で構成されます。

それぞれの役割

腎小体…血中の体にとって不要な老廃物を濾過し原尿を作ります。
尿細管…原尿に含まれる必要な水分等を再吸収し、原尿を濃縮して尿を生産します。
その他…血圧の調節・赤血球を産生するホルモンを作ります。

腎臓の検査

尿検査…蛋白が出ていないかや尿比重などのチェック
血液検査…腎臓の値・貧血等のチェック
エコー検査…腎臓が萎縮していないか等のチェック

治療方法

療法食
ACE阻害剤
吸着炭
輸液

腎臓の病気

急性腎不全…貧血、脱水、心不全、泌尿器疾患等により急激に腎機能が悪化する。
[症状]多飲多尿、食欲低下、嘔吐等で治療しないと尿毒症による痙攣や多臓器不全となり危険な状態となる。
慢性腎不全…慢性的な病変の進行により腎臓の働きが低下する。
症状が進行すると体内の老廃物を排出できなくなり、尿毒症に陥る。
[症状]多飲多尿、食欲低下、体重減少、嘔吐等
糸球体腎症…糸球体の形態・機能の異常により起こる疾患。
[症状]末梢の浮腫(むくみ)、腹水、多飲多尿、体重減少 …等

腎臓の構造

腎機能低下により体内に老廃物(毒素)が蓄積された状態です。

人と違い長時間の透析は難しい為、点滴治療等で尿と共に体内の毒素を排出させる必要があります。

腎臓は約75%が傷つかなければ大きな症状として表れません。

日頃から小さな変化に気付けるよう、様子をよく観察してあげましょう。

また、腎臓の機能は元に戻す事は出来ません。

腎臓病の治療は今以上に悪化させず、生活の質を上げる為に必要です。